将来

折角始めたので、何か1つ記事にしたい。

ということで、最近何かと気になる将来について今自分が思っていることを書き記す。

私は大学で物理学を専攻している。
浪人をし、運良くそれなりにアタマの良い大学に入れたので、最先端の研究をしている教授の講義を受けることができる。
これは非常に有難いことである。



しかし、3年生になり将来のことを考えると不安で押しつぶされそうな自分がいる。
その最も大きな原因が「物理学」である。

「物理が好きで物理学科に入学した」
入学当初はその思いに胸を膨らませ、張り切って授業に臨んだものである。
しかし、ひとたび授業を受け、周りと物理学の知見を交流し合うと痛感することがある。

「私は物理学に関して無知過ぎる」

阪大の物理学科には、偏差値70超えの真の進学校からストレートで入学、高校時代に既に大学物理に手を付けている人間などゴロゴロいるのだ。
ド田舎の小さな高校でお山の大将していた自分とは2歩3歩、いや数え切れない程先を行く人間が大勢いる。

スタートラインが異なっていることはしょうが無い。ならばそいつらに追いつけば良い。
そう思って大学の物理学を勉強していくうちに、心に引っかかるものができてくる。

「私は本当に物理学が好きなのだろうか」

大学の物理学(特に今学んでいる量子力学等)というのは非常に抽象的であり、高級である。



正直に言おう
「これ何やってんの?」

勿論、今までの授業で単位を落としたことも無く、参考書に載る式を駆使することはできている。
しかし、これが私が知っている物理学の研究の「どの分野で」、「いつ、どのように」使われているのかが皆目見当もつかないのだ。

来年研究室に配属されるので、そこで多少の理解は出来るのだろうが、今現在『基礎』を学んでいる自分に物理学を学んで得られる楽しみが全くと言っていいほど無いのである。


先程賢い人達が大勢いると言ったが、彼等は「自主ゼミ」を開催したり、既に教授のもとに自ら赴き自主研究に励んでいる者もいる。

そのような人たちと自分を比べた時に生じる感情をどう表そうか。

まあ一方私と同じレベル、もしくは私よりやっていない人間も多くいるのだが…




もしかすると自分は
「高校レベルの簡単な物理の入試問題が解けることで得られる快感」に浸っていただけの人間なのかもしれない
それにより「物理学が好きだ」と錯覚していたのではないか


当たり前のように
「とりあえず大学院に行って、どこかに就職する」
と考えていた

しかし最近は
「大学院で自主的に研究できるの?」
「あの賢い連中と同じ土俵に立つ権利はあるのか?」
「院の後の就職どうすんの?就職先で成果をあげられる?」
そんな不安が脳裏に浮かぶ

悲観的な人間になったものだ

そんな折、親から大学主催の公務員講座を勧められる
あまり気乗りせずパンフレットを見ると
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「やるか、公務員講座」

全く楽観的な人間である。




うだうだと述べたが、教職というセーフティネットもあるので悲観的になり過ぎなくてもいいのかもしれない。

考えすぎか。

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